もうこりごり…女子の友チョコ・バレンタイン

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現在、30代後半の女性です。私は小学校を卒業する直前のバレンタインに、ひどく手痛い失恋を味わいました。そこで中学校では、もうこんな思いはたくさんだ、次のバレンタインデーは何とか楽しく過ごしたい…そんな風に考えていたのです。

当時、私はバスケットボール部に所属していました。女子だけなので賑やかな雰囲気でしたが、更衣室でふと「バレンタイン、みんなどうする?」と誰かが言い出したのです。そんな場所で本命がどうのという人はまずいません。ですから私も、「適当に自分でチョコ作って、自分でたくさん食べようかなー」と軽く言いました。お菓子を作るのは本当に好きだったのです。ですが、口は災いの元、と言うように…。

「●ちゃん(私)!チョコ作るんなら、私に頂戴!」「私も!」「私も!」と、数十人の部員すべてが私に笑顔を向けたのです…。やってしまった、と内心で思いましたが、真面目な私はその押し付けられた「約束」を反故にすることがどうしてもできなかったのです。

2月13日、40人分の手作りチョコレート作り、およびラッピングに明け暮れている私を見て、母は小言を言いっぱなしでした。こんなにたくさん作って、どれだけ手間とお金がかかっているの?そんなに一生懸命に尽くして、真剣に応えてくれるお友達ばかり40人もいるっていうの、あなたの部活は??…と言う風です。私だって自分のお小遣いの自腹切りですから、内心トホホと泣きたいのを我慢していたのです。

そして14日。苦心のチョコを手渡すと、部員たちは「あれ、本気にして作ってくれたの?」というリアクションがほとんどでした。後輩たちは恐縮してくれましたが、中にはいつもは私を見下している女子が、満面の笑みで両手を差し出すと言うケースもありました。

疲労困憊して、私はやっぱりもうバレンタインはこりごりだ、と思ったのです。ちなみにその年、ホワイトデーのお返しはゼロでした。悲しきかな、女同士の友情。