年明けと同時に

07

6年前、当時の彼氏との思い出。
出会ってから10年、付き合って3年になる彼氏と過ごす大晦日。

地元が一緒な事もあり、毎年近所の神社に初詣に行き…という当たり障りのない大晦日を過ごしていました。


ただその年の大晦日は、珍しくどこか行こうかとの彼氏からの提案で東京ミレナリオに行くことに。

いつもデートも近場で済ませていたので、久しぶりの遠出にワクワクしていたのを覚えています。

大晦日当日、いつもより念入りに化粧、いつもよりちょっとお洒落をして出掛けました。22時過ぎに東京駅に着いたものの、場所など詳しく調べて来なかった事もあり、どこが会場となるのかさっぱりな私達。

でも大晦日ということもあり、たくさんの人がいるので適当に着いていけば分かるよね、とのんびり過ごしていました。

けれど土地勘のない私達はどこに向かってもなかなか見つけられずにいました。
人に聞いて、やっと会場となる場所を発見!


けれど、ちっともイルミネーションが光っていません。
話に聞くと、カウントダウンと同時に点灯するとの事。


時間潰しにコンビニで温かいコーヒーと肉まんを買って食べました。

手袋を忘れて寒がる私の冷えた手を、ぎゅっと握って自分のポケットに一緒に入れてくれたのも良い思い出です。

時間がきて、周りの人のテンションも上がりカウントダウンのコールを始まりました。
頭上には驚くほどの光が溢れていました。
あまりの綺麗さに声を出すのも忘れて、見とれていました。

すると隣から「あけましておめでとう」の言葉と共に何かを差し出す彼氏。
手の平には箱に入ってるでもなく、ぶっきらぼうに乗せられたそのままの指輪がありました。

私は一瞬何が起こったのか分かりませんでした。次の瞬間・・・
「結婚しよう」
と彼氏の口から言われた時には、嬉しすぎて泣いていました。

いつもと違って大晦日にどこかに行こうと行ったり、少しソワソワしていた彼の行動はこの為だったのだと、その時初めて気付きました。


今ではそんな彼氏が旦那になり、気付けば2人の子どものパパになっています。

いまでもあの日のイルミネーション、そして暗くてちょっと見えづらかったけど照れた横顔は忘れられない思い出です。